鮎河菜

鮎河菜(あいがな)

鮎河菜(あいがな)

滋賀県甲賀市土山町鮎河地区(鮎河:「あゆかわ」地元の人は「あいが」と呼ぶ)のみで栽培される伝統野菜です。
その栽培の歴史は古く、平安時代にまでさかのぼるとも言われるアブラナ科の野菜です。
姿形は菜の花のようですが、蕾、茎、葉のすべての部分が食べることができ、中でも茎の部分は甘くやわらかい野菜です。

9月頃に種をまき、収穫は3月中旬~4月上旬のわずかの時期のみです。
鮎河菜の食べ頃は、葉っぱの中に小さな緑のつぼみが見え、この花芽が10cmほど茎になって伸びて立ちあがった「とう立ち」になった頃で、茎に強い甘味が凝縮されているそうです。
冬は大変厳しい寒さと積雪がある鮎河地区の自然の恩恵で水分が濃縮され、甘味が増す為、他の地域ではこの味を再現できません。

–調理方法–

収穫された鮎河菜は、茎・葉・蕾のすべてを食べることができます。
特に、茎の部分は柔らかく甘みが凝縮されでいますので、おひたし・天ぷら・和え物・味噌汁・炒め物・パスタ等で和洋食どのような料理にでも合います。
オススメは、シンプルな調理が素材の味が生きておいしくいただけます。

–どこで手に入る–

鮎河集落では、ほとんどの家庭で自家栽培・自家消費されていますが、生産農家がごく少数のため市場ではほとんどで回っていません。
あいの土山道の駅やJA花野花市に出荷されていますが、収穫期間が短いので運が良ければ巡り合えるかもしれません。

–鮎河菜にまつわる昔話–

時は平安時代。三上三郎という人がこの地を歩いていた時、川に葉っぱが流れてきたので、「こんな上流に人が住んでいるのか」と川をさかのぼったところ、鮎河の集落に辿り着く。出会った村人から「化け物タヌキに娘がさらわれるて困っている」という話を聞き、三郎は見事にタヌキを退治。感謝した村人は三郎を地元の祭神(三上六所神社)に祀った。そしてこの時、三郎を鮎河に導いた葉っぱが鮎河菜だったと語り伝えられている。

寒さを耐え忍ぶ雪下の鮎河菜畑